自伐型林業
環境保全と経済性を両立する持続的森林経営業

背景・展望
2.5m幅の高密度作業道網を使って、軽トラや2トン車など小規模機械・設備にて 長期択伐施業を行う小規模林業。
参入障壁が比較的低く、関わり方も多様、幅広い就労を実現する。国土の7割を占める山林を活用する「地方創生の鍵」として期待され、全国各地で広がりを見せている。
自伐型林業を地域で成り立たせるためのポイントは出口設計である。具体的には伐採した木材の販売先を確保しなければならない。
A材・B材は市場出荷ルートや田野畑においては椎茸のほだ木など、C材は薪やチップなどバイオマスエネルギーとしての需要創出が望ましい。田野畑村では広葉樹の活用展開も期待が持てる。
経済性(ビジネスモデル)

- 誰に
- しいたけ生産者
バイオマス事業者
チップ、パルプ事業者
森林組合
- 何を
- 材木(A材・B材・C材・端材)
請負間伐作業
- どこで
- 直接取引
- どんな価値
- しいたけのほだ木供給
バイオマス用材供給
チップ用材供給
パルプ用材供給
請負作業実施
社会性
山林を保全する事業者の創出
再生可能エネルギーの生産増加(エネルギーの自給度)
獣害の低減
環境性
山林環境の保全(地下水涵養、水害軽減にも直結)
育林によるCO2排出量の低減
再生可能エネルギーの生産増加(クリーンなエネルギー)
年間サイクル
繁忙度:繁忙 ← → 閑散

- 年間従事日数
- 約280日
- おおよそ年収
- 300~350万円
- 初期投資
- チェーンソー、林内作業車、搬出用トラック、(2tユンボ)など
- 兼業・複業
- 可能
- 求められる能力・スキル・ 資格
- 【能力・スキル】
・地道な作業を行う継続力
・ユンボなど大型機械を使いこなす機械操作力
・木材を取り扱い、外で作業する体力
・顧客を自ら開拓する営業力
【資格】
・「チェーンソー特別教育」修了
・「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」修了
- やりがいポイント
- 「立木の伐倒や作業道敷設などダイナミックな作業ができる」
「自然の中で仕事ができ、気持ちいい」
「繁忙期は特に無く、自分のペースで空いた時間に仕事ができる」
- 先輩メンター
-
金子正典さん
(菅窪、自伐型林業歴経験5年)
- 田野畑版SDGsとの関連