循環型農業
自給自足をベースとした消費者直接販売型の家族農業

背景・展望
循環型農業とは、農薬や化学肥料は一切使用せず、必要な場合は米ぬかや油粕、落ち葉や刈草などを肥料とし、極力その土地に在るものを使う、永続的な農業である。水や土、空気、微生物や虫まで本来の循環の輪の中で自然の力を活かす、自然環境に寄り添い、「種から野菜を育て、種をとる」という本来のサイクルを大切にした持続可能な農業である。
この循環型農業という仕事モデルは、小さな農業を志向し、自給自足をベースとして生活コストを下げつつ、漬物や餅、味噌など生産物の加工品づくりを行い、農協や流通に出荷するのではなく、消費者に直接販売することで利益を生みだす農業である。昔ながらの百姓(百のナリワイをもつ)のような暮らしを成り立たせる家族農業である。
経済性(ビジネスモデル)

- 誰に
- 一般家庭(固定客)
- 何を
- 季節の野菜ボックス
漬物など加工品
- どこで
- インターネット(SNS)による直販
マルシェなどでの出店による出会い
- どんな価値
- 作り手の顔の見える安心安全な食の提供
社会性
固定種の継承、保存
耕作放棄地の解消
環境性
農薬不使用、化学肥料不使用
年間サイクル
繁忙度:繁忙 ← → 閑散

- 年間従事日数
- 約320日
- おおよそ年収
- 240~400万円
- 初期投資
- 農地取得、簡易耕運機、農機具、ビニールハウス、加工所設置可能な古民家など
- 兼業・複業
- 可能
- 求められる能力・スキル・ 資格
- 【能力・スキル】
・農作業に従事する地道な継続力・体力
・固定ファンを作る営業力、販売力
・独自の小さな加工品製造ノウハウ
【資格】
・菓子製造、漬物製造など加工品の種類に応じた免許
- やりがいポイント
- 「お客さんの反応がダイレクトに返ってくる」
「自然のなか体を使って働ける」
「家族で自給自足をベースとした安心できる暮らし」
- 先輩メンター
- 田野畑版SDGsとの関連