山地酪農
自然放牧を主としたアニマルウエルフェアを体現した酪農

背景・展望
田野畑村には手つかずの山林資源が拡がる。平地はわずか16%足らずで、ほとんどが山林で占められている。
山地酪農はきつい仕事ではあるものの、いわゆるアニマルウエルフェア(動物福祉や家畜福祉)の考えを体現した仕事であり、かつ山林の有効活用、自然環境の保全にも貢献しているため、昨今のSDGsとも親和性が高く、畜産業界を志す若者に人気が高い。
また、田野畑村では吉塚一家、熊谷一家の2家族が長年山地酪農に取り組んでおり、吉塚一家を題材にしたドキュメンタリー映画「山懐に抱かれて」は全国的にヒットし、家族経営や生き方のモデルとして現代社会に一石を投じ、共感を得ている。
生乳だけでなく乳製品加工にも手を伸ばせば収入を増やすことができる。
経済性(ビジネスモデル)

- 誰に
- 田野畑山地酪農株式会社
- 何を
- 生乳
個体(肉)
- どこで
- 田野畑村内
- どんな価値
- 24時間365日自然放牧した健康な牛から生産される体に良い牛乳
社会性
景観への貢献(観光産業に好影響)
アニマルウエルフェア(動物福祉)
子どもの教育コンテンツとして利用
環境性
山林環境の保全(シバの効用、土砂崩れ、水害軽減に直結)
年間サイクル
繁忙度:繁忙 ← → 閑散

- 年間従事日数
- 約360日
- おおよそ年収
- 400~500万円
- 初期投資
- トラクター、搾乳用牛舎 チェーンソー他
- 兼業・複業
- 難しい
- 求められる能力・スキル・ 資格
- 【能力・スキル】
・地道な作業を行う継続力
・トラクターなど大型機械を使いこなす機械操作力
・1年中、屋外で作業するため寒さなどに耐える体力
・動物を育てる動物好きの資質
【資格】
・トラクター操縦(牽引付き)
- やりがいポイント
- 「自然の中で仕事ができ、気持ちいい」
「動物を大事に、自然を大事に、が体現できる」
「買い手の反応がダイレクトに届きやすい流通。やりがいがある」
- 先輩メンター
-
吉塚公雄さん
(田野畑村、山地酪農歴経験40年)
- 田野畑版SDGsとの関連